なぜマスコミは犯人捜しばかりに躍起になるのか?

豊洲市場にしろ、森友学園にしろ、マスコミは犯人捜しがお好きです。
ちなみに与党を必死にひきずりおろしたい野党もお好きです。

「誰が犯人か(悪いか)ということばかりではなく、これからどうするかが大切だ」という意見はなかなか主流派とならず、犯人は誰か、真相は何か、といったことばかりです。
(果たしてマスコミや野党は、自分の気に入らない真相に納得するのかということに興味はありますが)

それはもちろんマスコミとしては視聴率が取れる(と思っている)、野党としては自分たちの支持をあげられる(と思っている)のも原因でしょうが、犯人捜しが好きなのは決してマスコミや野党だけではありません。
なぜ人間は犯人捜しが好きなのでしょうか?

時間を原始時代に巻き戻して、どのような心のメカニズムが当時を生き残るのに有効だったか考えてみましょう。

登場人物は、冷静沈着なロジカと、直情径行なムジカ。
実はこの2人ご近所さんなのですが、あるとき同じような「事件」に巻き込まれてしまいました。

時は冬場、狩りもできない季節だったのですが、大事に蓄えていたお肉を誰かに盗られてしまったのです。

時は原始時代ですから、食料は文字通りの「命綱」。
これを盗られたら困ってしまいます。

ただ、そんなときにも冷静沈着なロジカは、こう考えます。
「盗られてしまったものはしょうがない。たとえ犯人を追及したって、肉は今頃食べられてしまっているだろうし返ってくるわけではない。むしろ、これからどうやって新たな肉を手に入れるか考えよう。」

逆に、ムジカのほうは、同じ事件でも反応は全く異なります。
「オラが大事にとっておいた肉がない!盗ったのは誰だ!」と大騒ぎして近所を探し回ったあげく、「お前に違いない!返せ!」と難癖をつけたり。

冷静なロジカがそれを見かねて
「まあまあ、証拠はないんだし。第一、食料が少なくなったんだから、そんなに暴れてエネルギーを消費しないほうがムジカだっていいでしょう」
とアドバイスしても、どこ吹く風です。

ではここで問題です。
このような対照的なキャラクターのうち、生存確率が高いのはどちらでしょうか?

答えは下に
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答えはもちろんムジカ。

え?そうなの?
と意外に思った方は、肉を盗った犯人の視点も含めてちょっと見方を変えてみましょう。

犯人にしてみると、ムジカみたいなキャラは嫌ですよね。
騒ぎが大きくなって、罪の意識にさいなまれるし、万が一犯人だとバレたら、身の危険すら感じます。

そうすると、また誰かの肉を盗ろうというときに、ムジカは真っ先に候補から外れます。
「あいつ、うるさいんだよな」と。

むしろカモにされるのは冷静なロジカ。
「あいつはまた冷静に、これからどうしたらいいだろう、なんて考えるだけだから楽勝だぜ」、なんて。

こうしてロジカは肉を奪われ続け、最悪の場合には飢え死になんてことになりかねません。
逆にムジカのほうは、長期的には生き残り、次世代に遺伝子を残すことができます。
それが何世代にも積み重なった結果、私たちの心の中には「犯人捜し」に喜びを覚えるというムジカ的な要素が色濃く存在するのです。


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