ある弁護士の「私かわいそうでしょアピール」のブログ記事について

ある弁護士が書いた、あるクレジットカード会社を批判する内容のブログを見た。
タイトルは「カード選びも計画的に!」だ。

【内容(できるだけブログ原文の内容通り記載)】
ある雑誌(MONOQLO お得技ベストセレクション)にお得と書かれていたクレジットカード(ファミマTカード)をつくった弁護士のもとに
7月に入ってすぐ、クレジットカード会社(ポケットカード株式会社)から「代金が支払われていない」という請求書が届く。

彼は、なぜ引落し口座が設定されていないのか訝しがりながらも、急いでネット上で引落し口座を設定。

登録完了後にきたメールには「全額支払いへの変更は電話をください」とあり
リボ払い(手数料15%)になっては困ると思い、サービスセンターに電話をする。(本文から7月9日と思われる)

そこでオペレーターから
「現在延滞(期限は7月3日だった)になっている。今日中にファミマ店頭で払わないと電話がいくことになる」
「今日中に払えないのであれば、今から伝える電話番号に支払い意思がある旨伝えてくれ」と言われて、
無礼な態度だとオペレーターに怒る。
「請求書の支払い期限は18日になっている!!それに、この請求額には18日までの遅延損害金が入っているのだから、今日中に払わないと電話するというのは無礼だ!!」
オペレーターは「自分ではわからないので、さっき伝えた番号に連絡してください」と答え、電話は終わる。

この後、このお得と書かれていた方法が雑誌(ファミマTカードの発行会社とは関係ない)発行の2ヶ月以上前原文ママ。2ヶ月は3ヶ月の間違いか?)の3月末日(に終了していたと知り、さらに激怒!!

この件から彼は、次のように主張しています。
雑誌掲載時にカード会社が特典を終了させているのはひどい!!
銀行口座を新規登録した際にリボ払いになっているなんてひどい!!
そもそもカード申し込み時に銀行口座を登録する手順がないのは不自然!!
(その手順をポケットカード株式会社が設けていなかったから遅延損害金を払わされた!!)
支払期限の書いた請求書を送っておきながら「今日払わないと電話する」なんてサラ金まがいの脅しだ!!
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このブログを読んで笑ってしまった。
こんな人が最高学府と言われる東京大学法学部出身で、しかも弁護士なのかと。

このブログで共感できたのは1つだけだった。
「私のようなうるさいユーザーに当たったカード会社が不運だったのかもしれません。」

自分の確認不足で延滞をしておきながら、遅延損害金が発生したすべての責任をカード会社になすりつけるようなうるさいユーザーに当たったポケットカード(のオペレーター)は不運だったとしか言いようがない。

たしかに弁護士でこの程度なら、彼の言う通り「知識の乏しい一般消費者が、自動リボ払いや不本意な遅延損害金を払わされる等、カード会社の”食い物”にされているのではないかと危惧」すべきであり、知識の乏しい一般消費者にはクレジットカードなど発行しないほうがいいのかもしれない。(皮肉です)

<ファミマTクレジットカードの支払方法について>
ファミマTクレジットカードの申し込み手順にはしつこいくらいに「店頭払いであること」「リボルビング払いであること」の説明が出てきている。
「新規入会はこちら」を押して最初のページの上には赤字で「重要 下記内容を必ずお読みください。」と表示され、すぐ下には支払方法についての説明がある。

申し込み時に表示される会員規約にも支払方法についてしっかり書いてある。もちろんカード到着時には紙の会員規約が同封されている。(会員規約をしっかり読む人は稀だと思うが)

それだけではなく、発行されたカードが貼り付けられている「カード発行のご案内」には、「カード名称」「T会員番号」「ご氏名」「クレジットカード番号」の下に「お支払いコース」「お支払い期日」「お支払い方法」とあり、そこには「店頭支払いコース」、「ファミリーマート店内のFamiポートを操作のうえ、レジにてお支払いいただけます。詳しくは同封のご利用ガイドをご覧ください。」と書いてある。
また、右下(カードが貼り付けられている真下)には赤字で「このカードのお支払いはリボ払いのミニマム・ペイメント方式です。」とも記載されている。
同封のご利用ガイドについては・・・・もういいだろう。

知識の乏しい一般消費者が言っているのなら同情の余地もある。
しかし、平均的弁護士の約10倍の案件を処理してきたと自称している弁護士が「カード申し込み時に銀行口座を登録する手順がないのは不自然」で、「銀行口座を新規登録した際にリボ払いになっているなんてひどい」などと主張しているのを見て、つい「弁護士 仕事」でググってしまった。

<サービスセンターの対応について>
彼はサービスセンターのオペレーターに何を求めていたのだろうか?
自分の担当ではないから担当部署の電話番号を教えることのどこが問題だったのだろうか?
自分が延滞をしていることは棚に上げて、お前が送ってきた請求書の支払期限は18日なんだから今日中に電話しないと電話してくるなんて無礼だと主張しているほうがよほど問題だと思う。

<雑誌掲載について>
また、彼は雑誌掲載時に特典終了させてしまう点を指摘していた。
たしかにポケットカード株式会社には「ファミマTカードクレジット払いによる一部Famiポート商材のお支払い終了の案内」について発表が遅かったのではないか(一部店舗の店頭での表示はあったが、Famiポート・ホームページ上での発表はたしか10日前だった)という批判はあったが、自社が発行している雑誌でもないのに、雑誌掲載時まで特典を維持し続けないといけないのか?

これはクレジットカード会社の問題ではなく雑誌出版社と記者の問題だと思う。
発表前に記事を書いていてその後の発表を確認しなかったか、きちんと調べずに書いたか、終了を知っていたが自身のノルマ(報酬?雑誌の売上?)のために書いたか、のいずれかだったと考えるほうがよほど筋が通るし、その場合の問題は雑誌出版社と記者にある。
事実、どういうわけか、この手の雑誌は実際にはできない方法や間違った方法が掲載されていることが多い。

<まとめ>
今回の弁護士のブログ記事を私なりにまとめると、
自分が得できるはずの方法を潰された弁護士が、自分の確認不足や延滞という事実を棚に上げるどころか焼却炉で燃やし、全面的に自分の正当性を主張した上で、社会問題を解決すべく提言している体を装った、私かわいそうでしょアピールの記事である。
続報を期待する。


★★追記1★★
リボルビング払いの手数料15%は果たして高いのだろうか?
あくまで私ならの話だが、毎月、最低金額しか支払ってくれない人に実質年率15%では絶対に貸したくない。
しかも例のファミマTクレジットカードのお得な方法を悪用(活用?)してショッピング枠の現金化をしていた人間もいたわけで。
むしろ弁護士、各種行政委員会委員、大学教授としては、そうしたショッピング枠を現金化できる方法が存在していることを危惧すべきだったのではないだろうか?

★★追記2★★
彼は本来の支払期限(7月3日)を過ぎて支払ってなくても、私はお客さまだと思い込んでいたようだが、クレジットカード会社からすれば延滞中の人間はお客さまじゃないだろう。
彼が先にお互いの約束事を無視しているのであり、サービスセンターにではなく(おそらく)督促を担当する部課に電話してほしいというのも、今日中に払わないと(おそらく)督促を担当する部課から電話があるというのも少しも無礼ではなく、会社として当然だと思う。

★★追記3★★
アメリカで発行されるクレジットカードは、はじめからカードによって一括払いかリボルビング払いか決まっていると聞いたことがある。(本当かどうかは不明。昔の情報かも)
日本のクレジットカードの多くは、一括払いでも分割払いでもリボルビング払いでも選べ、しかも利用後でもその支払方法が変更できるなど至れり尽くせりだと思う。
もちろんリボ払いだと知らずにリボ払いのカードを作ってしまった場合に問題が起こる可能性があるのはそうだが、だからこそ申し込み時に説明書きがあるわけでして・・・・・


★★引用★★
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ファミマTカードの申し込みページの一部
キャプチャ.JPG

ファミマTカード「新規入会はこちら」を押して“最初”のページの冒頭
キャプチャ2.JPG
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ファミマTカードのお支払いは、ご利用のあった月の月末のご利用残高に応じて、月々のミニマム・ペイメント(最少お支払金額)が決まるリボルビング払いとなります。ご都合に合わせてお手続きいただければ増額・全額支払い等へお支払金額を変更することも可能です。 ⇒ミニマム・ペイメント方式とは?
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※ ネットでファミマTカードをお申込みの場合、お支払いコースは「店頭支払い」コースに初期設定されます。詳しくは下記をご確認ください。
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※お支払いコースの初期設定について
ネットでお申込みいただいた場合、お支払いコースは「店頭支払い」コースに設定されます。
「口座引落しコース」をご希望の方は、カード到着後、ファミマTカードサービスデスクまでご連絡ください。
⇒「店頭支払いコース」から「口座引落しコース」への変更方法は?
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ファミマTカード「新規入会はこちら」を押して2つ目のページ「会員規約」
キャプチャ3.JPG

ファミマTカード申し込み時に表示される
「ファミマTカード・クレジット会員規約第19条」
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第19条(決済の方法)
会員は、以下に定めるいずれかの方法のうち、予め会員が指定した方法により、決済金を決済します。
(1) 当社の指定する、株式会社ファミリーマート(「ファミリーマート」といいます。)、同社の提携する会社またはこれらの会社のフランチャイズ加盟者が経営する店舗(「ファミリーマート店」といいます。)において、当社の定める手続に従い決済すること。
(2) 会員が当社に届出た銀行預金口座などからの口座振替など(当社が別途指定する方法を含みます。)により決済すること。なお、事務の都合、または銀行などとの約定により、決済日後に口座振替がなされることがあります。会員は、会員が指定した金融機関等の口座の残高不足等により、決済日に口座振替ができない場合、当社が、金融機関等に決済日以降の任意の日において、決済金の全額または一部につき再度口座振替依頼を行うことを予め承諾します。
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ある弁護士(荘司雅彦氏)のプロフィール(ホームページから引用)
1958年、三重県生まれ。81年、東京大学法学部卒業、旧日本長期信用銀行入行。
85年、野村證券投資信託入社、86年9月、同退社。88年、司法試験合格。
91年、弁護士登録。2008年、平均的弁護士の約10倍の案件を処理する傍ら、各種行政委員会委員等も歴任。元SBI大学院大学教授。

http://profile.ameba.jp/masahiko-shoji/
http://www.masahiko-shoji.com/profile/

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以下は、荘司雅彦氏が2017-07-11 07:18:06に公開したアメーバブログの記事本文

先般(7月9日)、私はなかなか得難い体験をしました。
2017年5月1日発行の「MONOQLO お得技ベストセレクション」の48ページに、「ファミマTカード→LINEペイカード→Suicaアップルペイ」を利用すればポイントが合計3%アップすると書かれていたので、普段からアップルペイとLINEペイカードを使っている私はファミマTカードをネットで申し込みました。
年会費無料というのも安心材料でした。

7月に入ってすぐの頃、ポケットカード株式会社という所から請求書が届きました。
ファミマTポイントカードの代金が支払われていないという内容でした。銀行引き落とし手続の遅れと思ったものの、気になってサイトで調べると引き落とし銀行口座が指定されていません。「カード契約をする時には普通引き落とし銀行を指定するはずなのだが…」と訝りつつ、ネット上で銀行口座を登録しました。
しばらくするとメールが来て、「銀行引き落としの場合はリボルビング払いになります。全額支払いに変更するにはサービスセンター(?)にご連絡下さい」とあるではありませんか。
リボ払いの手数料は金利にすれば15%もの高金利、そんなものに設定されたのではかなわないと思い、早速サービスセンターに電話をしました。

オペレーターにその旨伝えてリボ払いを停止したまではよかったのですが、「荘司様は現在延滞になっています。7月3日が期限です。今日中にファミマの店頭にある機械を使って支払っていただかないと、お電話がいくことになりますよ!」と凄まれました。「通知はこの間来たばかりです。遅くとも2,3日中には払いに行きます」と答えたら、「今日お支払いいただけと言うなら、今から申し上げる連絡先に電話をして”支払い意思がある”ということを伝えてください。さもないとお電話をさせていただきます」と言って市外局番”06”から始まる電話番号を伝えられました。
無礼な態度に腹を立てた私が、「いただいた通知の支払期限は7月18日になっています。それに、請求額は、1296円の元金に遅延損害金7円を加えた請求額1303円じゃないですか。この遅延損害金は7月4日(期日の翌日)から18日までの分でしょ。今日払わないと電話するというのは無礼過ぎませんか!」と息巻くと、「そういう事は私ではわかりません。先ほどの電話番号に連絡して下さい」と言って切られてしまいました。

さらに、LINEペイカードとアップルペイの優遇については、雑誌発行の2ヶ月以上前の3月末日で終了していたと聞いて、ますます頭に血がのぼりました。
その後、市外電話をかけてクレームを述べたのですが、遅延損害金よりもはるかに高い電話料金を支払う羽目になりました。
この経験から私の得た教訓は次のとおりです。
まず、雑誌等でよく「お得なカード」特集がありますが、本件のように掲載時には特典を終了させてしまうところもあるということです。短期間の優遇で契約者を獲得しようという戦略なのでしょう(アマゾンポイントが高いという評判で契約者を獲得したジャックスカードも、その後、還元率を下げました)。
次に、銀行引き落としの際、15%もの暴利となるリボルビング払いに自動的に設定してしまうということです。メールを見落としていたら大変なことになっていました。
そもそも、カード契約の際に、引き落とし銀行口座を入力等する手順がないということ自体が不自然です。銀行口座がきちんと指定されていれば、遅延損害金など発生しなかったのです。
最後に、支払期限の書かれた請求書を送っておきながら、「今日支払わないと電話をする」というサラ金まがいの脅しをするようオペレーターが指導されているということです。念のため、時間を空けて別のオペレーターと話しましたが、やはり「06の市外局番にかけないと、電話をする」という無礼な態度でした。

もしかしたら、他のカード会社でも似たり寄ったりのことが行われている怖れがあります。
私のようなうるさいユーザーに当たったカード会社が不運だったのかもしれません。しかし、知識の乏しい一般消費者が、自動リボ払いや不本意な遅延損害金を払わされる等、カード会社の”食い物”にされているのではないかと危惧し、本稿を書いた次第です。


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